みんな大好きなレゴブロック。
この4月には名古屋にレゴランドがオープンし、今年はますますレゴが熱くなりそうな予感がしています。
レゴ®️シリアスプレイ®️ ✖️ U理論を体験
ゆるゆるクリエイティブでも何度かご紹介していますが、レゴブロックを使ったコミュニケーション手法であるレゴ®️シリアスプレイ®️(以下、LSP)というものがあります。
今回は、LSPを使ってU理論を学び体験するワークショップに参加してきましたのでレポートしたいと思います。
このU理論×LSPを組み合わせたワークショップを体験するのは、初めてなのでとても楽しみにしていました。
U理論×LSPのプログラムを開発したのは、2014年にLSPのトレーニングを一緒に受けた同期でもある、九州産業大学教授の聞間(ききま)さん。
聞間さんは、大学の授業でLSPを採用し、学生に対して3日間かけてU理論をベースにしたワークショップ型の授業をされているそうです。
U理論とは
ところでU理論とはなんでしょうか?
すごく簡単に言えば、「新しい現実を生み出すための理論とそのプロセス」です。
下の図のように、U理論はU字型のプロセスをたどることから、U理論を実践することを“Uの谷を潜る”という言い方をします。
Uの谷が深ければ深いほど、より新しい現実(出現する未来)が待っています。
出典:https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m000376.html
U理論に関する書籍はマンガで読めるものから、分厚くて難解なものまで揃っていますので、興味のある方は読んでみてください。
初心者向けの本は以下の通りです。
最初のお題は“おばけ”
最初に、アイスブレイクとして出されたお題はなんと“おばけ”。
参加者は全員LSPのトレーニングを受けたファシリテーター仲間ですが、初めて聞くお題にやや戸惑いながらも手を動かしていたのが印象的でした。
今回の体験ワークショップではお互いに顔見知りの方も多数いたので、アイスブレイクとなる最初のプロセスは簡易的なものでしたが、本来であればじっくりと時間をかけて行います。
最初のプロセスが肝心
LSPを使ったワークショップでは、最初のプロセス(スキルビルディングと呼んでいます)がとても重要と言われています。
本来は1時間くらいかけて行うこの最初のプロセスの主な目的は以下の通りです。
- 安心安全な場をつくる
- ブロックの使い方を学ぶ
- LSPのプロセスに慣れる
参加者はアイスブレイクだけでなく、レゴブロックを使ったコミュニケーションの仕方をこの最初のプロセスで学ぶことになります。
ワークショップの目的や参加者同士の関係性などに配慮しながら設計しますが、イベントなど時間的制約が大きい場合は、最初のプロセスを簡易的に行うこともあります。
Uの谷を潜れるか
LSP ✖️ U理論のワークショップでは、まずはじめに「自分が普段から大切にしている価値観」を作品としてカタチにします。
普段、私たちは世界をみている時、知らず知らずのうちに自分の“価値観”を通してみています。
この価値観が人それぞれ異なるため、目の前で起こっている出来事(事実)に対する解釈や認識が人それぞれ異なります。
LSP ✖️ U理論のワークショップでは、自分が持っている価値観とみている世界をそれぞれカタチにすることで、それらを客観視することができます(メタ認知)。
これは、U理論の7つのステップでいう、Level.2の状態です。
そして、その2つのモデルの間にある関係を探っていくことで、Uの谷を潜る(Level.3の状態に潜る)ことができるのです。
ワークショップを実際に体験してみると、他の参加者の視点や、経験のあるLSPファシリテーターの助けを借りながら、Uの谷を一緒に潜っていくことがかなり重要なポイントだと実感しました。
ただし、数時間のワークショップでLevel.3を深めるにはやや時間が足りない印象でした。
経験豊富な聞間さんも、1回のワークショップで必ずしも全員が深く潜れるとは限らないことを実感しているそうです。
そこには、個人差がかなりあるそうで、何度かチャレンジしながら、自分と向き合うことに少しずつ慣れていくことが大切だと教えていただきました。
それでもなかなか興味深いワークショップでしたので、機会があればどこかでやってみたいと思います。興味がある方がいらっしゃいましたらお声がけください。
最後に、同じワークショップを体験したLSPファシリテーター仲間の山本さんもブログを書いていらっしゃいますので合わせてご覧ください。