Points of You認定マスタートレーナーの藤沢さんが企画する、日本初上陸の「Faces」カードを使った体験ワークショップに参加してきました。
Points of Youについてご存じない方は以下のサイトをご覧ください。
体験会に集まったのは男女合わせて11名。そのうち男性はたったの3名でした。ほぼ全員がPoints of Youの有資格者であることを考えると、Points of Youがいかに女性に人気のツールであるかが分かります。
Faces(フェイシズ)とは
Facesは5年(だったかな?)の歳月をかけて完成したカード型コーチングツールの最新版です。
モノクロの顔写真が印刷された99枚のカードと、56枚のリフレクションカード、レイアウトチャート、様々なショートストーリーが収められた冊子からなります。
実は、顔写真が印刷されたカードには100枚目に相当するカードがあり、それはなんとミラー(鏡)になっていました。
面白い仕掛けだと思うと同時に、どうやって使うのだろうかと興味がわきます。
基本構成としてはPoints of Youのメインツールである「コーチングゲーム」というカードセットに似ています。カード類を収めるケースもコーチングゲーム同様、女性心をくすぐるオシャレなデザインとなっています。
裏話として、昨年までの試作品ではカラーの顔写真だったようですが、よりシンプルに余計な要素を除くという方針でモノクロになったそうです。
目が合うヤツがいる
体験会のはじまりはアイスブレイクからということで、藤沢さんから、「目が合ったカードを1枚選んでください」と指示がありました。
どのカードもカメラ目線で撮影された顔写真に見えた私は、目が合うカードと言われても選べるのかなぁと思いました。
そんな風に思いつつ、カードをザッと見渡してみるとホントに目が合うカードがありました!
もうそれこそ、バッチリと目が合ったのです。
「これかぁ」と心の中で叫びつつ(でもなんだかこのカードはちょっと嫌だなぁと、内心思ったりもしたのですが)、すかさずそのカードを手に取りました。それが上の写真です。
カードと目が合うという体験は初めてだったので不思議な感じがしました。
顔写真で自己紹介
そして、選んだ顔写真カードを使って一人ずつ自己紹介が始まりました。
私の選んだカードの第一印象としては、挑発的な雰囲気のある顔写真だと思ったのですが、しばらく見ていると不思議なことに印象が変わってきました。
もしかすると、この人はちょっとさみしい人なのかもしれないと思い始めたのです。
そんな風に、選んだカードに対する印象や感想などを自由に話すところから体験会はスタートしました。
自己紹介が終わると、藤沢さんからカードの使い方について少し説明がありました。
まず、最初はカードを見て「どんなことを感じますか?」「誰かに似ていますか?」「何か思い出しますか?」といったような問いかけから始めるといいそうです。
次に、「もう一回見てください。暗いところ、光が当たっていないところに何がありますか?」という風に続けるようです。
言われてみると、背景については意識してみていなかったことに気づきます。
改めてカードをじっくり見てみると、「写真に写っている彼はどこにいるのだろうか?」などと新たな疑問が湧いてきました。
と同時に、彼はなぜこのような表情をしているのかも気になりました。
次も男性と目が合う
Facesについて一通り説明を聞いた後、選んだカードを床に戻してワークショップは本編へ突入。
とその前に、まずはリラックスできる音楽を聴いて心を落ち着かせます。これは新しいことを受け入れるための心の準備でもあり、Points of Youではポージングと呼んでいます。
ポージングも終わり心穏やかになった状態で2枚目の顔写真カードを引きました。
それが上の写真です。床に置かれたカードをぐるりと歩き回りながら見ていると、またしても目が合う人がいたのです。なぜか今度も男性です。
今度はリフレクションカードも同時に引きました。引いたカードは「Deep(深い)」です。
顔写真と過去の私
ここからは2人ペアになってワークを行いました。カードを使って話をするテーマは、自分の過去、現在、そして未来。
他人の顔写真を使ってどんな話ができるのか疑問に思うかもしれませんが、やってみると意外とできるんです。新鮮な体験でしたが面白い!
私の相手が選んだカードはアップで撮影された女性の写真でした。リフレクションカードは「Humble(控えめな)」です。
まずは選んだ2枚のカードを見ながら「過去の私」の話をします。自己紹介でやった時のようにカードに対する印象などからはじめると割とスムーズにできました。
全員がお互いに話し終えた後、Facesに付属する冊子から選ばれたショートストーリーを1つだけ聞きました。
体験会で使ったFacesは英語版のため、冊子に掲載されているショートストーリーももちろん英語です。今回は英語ができる参加者の方が協力して翻訳してくれました(現時点でFacesは英語版とヘブライ語版のみです)。
ショートストーリーはお坊さんとサソリの話で「使命」がテーマ。ちょっと考えさせるようなお話でした。
話を聞いた後、ペアの相手とリフレクションカードのみをお互いに交換します。
手元にやってきたのは、もちろん「Humble」のカード。「うーん、そうきたかぁ」という感じでした。
顔写真と今日の私
また新しい相手を探してペアになりました。今度は「今日(こんにち)の私」についてお互いに語ります。
新しい相手が持っていたカードは、こちらを涼しい目で睨んでいる青年の顔写真と「Authentic(本物の)」と書かれたリフレクションカードでした。
先ほど交換したリフレクションカードをみて気づいたことを、今度は現在の時間軸に置き換えて語ってみると、話しているうちに、現在自分が置かれている状況や考えていることを少し違った視点でみているような感覚になりました。
お互いに話した後、先ほどと同じようにショートストーリーをみんなで聴きました。今度は「リーダー」についてこうあるべきではと考えさせる物語でした。
お話を聴いた後に、2人目の相手と交換したのは顔写真のカードです。これが最後のカードになるのですが、この日は3枚とも男性の写真となりました。
顔写真と未来の私
また新しい相手を見つけてペアになりました。最後のテーマは「未来の私」です。
ここで藤沢さんからいくつかの問いかけが入りました。
「どこに行きたいの?」「何になりたいの?」「未来には誰がいるの?」「感じてみよう」「夢をみてみよう」
そして、最後の相手と未来についてお互いに話をして体験ワークショップは終了しました。
全員で振り返り
最後は、一人ひとり感想や気づいたことを振り返って全員でシェアしました。Facesというツールに対する感想と共に、ご自身のお話を交えて自分の中で起こった変化について話をされる方が多かったです。
- カードを見ていると見え方が変化する
- 風景が急に変わるときがある
- 目がずーっと入ってくる
- 人の顔写真は前の人のストーリーが残りやすい
などといった意見があったり、
カードに印刷された顔写真に自分を投影する人もいれば、自分にメッセージをくれる他人だと思う人もいました。
私の場合はずっと後者で、自分のようには思えませんでしたが、改めてそのような見方をしてみるのも面白いかもしれないと思いました。
そのほかには、ショートストーリーを翻訳してくれた方から、リフレクションカードに書かれた英単語の意味はしっかり調べた方がいいといった貴重なアドバイスもありました。
カードが持つエネルギーが自分に乗っかってくるといった感想を述べる女性の方もいたのですが、体験会全体を通じて女性の方はさすが感受性が高いなぁと思いました。
Points of Youの有資格者やワークショップの参加者に女性が多い本当の理由が分かったような気がしました。
Facesに興味を持った方は、5月にも体験会が開催されるので参加してみてはいかがでしょうか?